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借景という文化が日本にはありますね。

 

私の住む山陰には足立美術館という

 

借景の素晴らしい庭園があります。
(アメリカの庭園専門誌ランキングで20年連続日本一になったりミシュラングリーンガイドで最高評価を得ています)
景色をちょっと借りることで

 

空間に開放感が生まれたり

 

部屋にいながらにして

 

四季の移ろいを感じられるようになります。

 

 

ウキペディアによると
「借景」とは伝統的な東アジアの
ガーデンデザインに見られる
「庭園の構成に背景景観を取り入れる」という原則。
「景観の借用」という用語は中国語を起源。
とありました。

 

これは、住まいの外側までも

 

自分の庭として愛でるという文化ですよね。

 

つまり、外の景色からもパワーをもらう

 

逆を言えば、家と借景までもが

 

あなたへ影響を及ぼす範囲として

 

目の前にあるということ。

 

 

この「借景」について2点考察してみました。
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家のスペースに
不満がある場合。
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例えば、家にくつろぎのマイコーナー
欲しいけどそんなスペースは無いと
嘆いている方。

 

ヨーロッパのカフェでは外にテーブルが
でていて、毎日、同じおじさんが
同じテーブルで朝のコーヒータイムを
楽しんでいるのを見たことがあります。

 

お気に入りのカフェを
マイコーナーと捉えて時々
行くのはどうでしょう。

 

 

本が大好きだけど本棚は満杯という方。

 

図書館や本屋さんをあなたの本棚
と捉えるのはどうでしょう。

 

Amazon電子書籍等の本棚に
変えるというのも選択肢のひとつかも。

 

 

食材や日用品在庫が溢れている方。

 

近所のスーパーやコンビニが
あなたの第二の冷蔵庫。

 

私の実家はマンションですが
音楽ホールが隣にあり
周囲は公園です。

 

まるで我が家のホールと
広大な庭のようです。

 

 

つまり、町並みの景色を借りて
暮らすということです。

 

 

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切り取った窓からの
景色を気にしてみます。
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残念ながら窓辺から
いまいちな景色が見えるなら
素敵なカーテンをかける。

 

窓の手前にグリーンを置いて
視線がそこへ行くようにする。

 

素敵な景色が広がる窓なら
視線の先に入るように
椅子の位置を移動してみる。

 

家を建て替えるとか
引っ越しはすぐにはできないかもしれません。

 

しかし、
ちょっとした目線の先の景色を
気にしてみるとエネルギーが
あがるよ、というご提案でした。

 

わたしは次のリフォームや
引っ越しは窓の位置に
こだわりたい。
(西日が暑すぎます(笑))

 

借景という文化を取り入れて
勝手に我が家の隣の庭木も
我が庭のように見ています。

 

なんだか、空間が広くなったなあー!

 

それでは、また。

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